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ＣＤ(アルバム) 『李嘉 雨水啊！渥呼我醒』 福將音樂有限公司 FJC-610 （2001年09月） |
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４年の空白を経て、一方で『戀愛傻瓜』の北京語ポップス・アルバムを出し、
一方でこの未発表の台語歌謡アルバムも出した。
同時期に２枚の発行はもったいないと思うが、彼女のファンはどちらの李嘉を選んだのであろうか。
その後のテレビ番組にたまに登場する彼女は依然として李嘉を名乗っているところを見ると、
新しい北京語ポップスファンを開拓するのも容易なことではなく、
歌手としての李安琪は『戀愛傻瓜』だけで終ってしまったようだ。 ところで、この『李嘉 雨水啊！渥呼我醒』は従来の歌謡曲路線ではあるが、 彼女の本来の歌唱がよく生かされている一枚である。 洪文斌が製作を担当しているが、あまり彼についてはよく知らない。 前回のアルバム『思念過秋冬』から４年の間に、李嘉は大きく成長していた。 25歳になっているのだから当然のことである。 しかしそれにもかかわらず、なおまだ「夜市小天使」の面影も残していて、 李嘉ファンとしては、なにかほっとするものがある。 このアルバムの歌はどれも編曲がよく、すべてお気に入りの曲ばかりで、選ぶのに困るのだが、 敢えて選ぶとすれば「愛情新路線」、「愛的出帆」、「愛情路」、「情路」、「夜曲情深」あたりがベスト５か。 「愛情路」は「雨の中の二人」と部分的に似ているように思うが、気のせいかも知れない。 どれも中音域から高音域にかけて、よく伸びた彼女の「天使の声」が聞こえる。 |